2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マイホームが幸せの象徴であるという呪縛

山手のほうの郊外に用事があって車で出かけた。15~16年ほど前は、学生用のアパートの他はぽつぽつ住宅があるくらいの視界の開けた場所であった。 今では幹線道路沿いにびっしり商店が並び、宅地開発も進んで真新しいしゃれた住宅が広がっている。 どの家も…

産めよ殖やせよって、余計なお世話です

若い年齢での結婚・出産に結びつける出会いの場提供や、妊娠・出産教育の推進などを新たに盛り込んだ少子化社会対策大綱を政府が決定。だそうだ。 余計なお世話だよ。 「今までの少子化対策の延長線ではない」 鼻の穴をふくらませてドヤ顔をしている有村治子…

ホームレス・他人のこととは・思えない

ホームレス川柳・路上のうたより * パンの耳鳩にやるなら俺にくれ * アルミ缶昔はすてた今拾う * 指さされあんな大人になるなよと * 仲間内会話のネタは常に飯 * 職探し自分の場合食探し * 夜が明けて唯一の暖房陽だまりへ * 百均も我が暮しには高級…

残業代不払いで書類送検されたパン製造販売大手のドンクに未来はあるのか

パン製造販売大手ドンクが、残業代不払いで社長と元工場長が東京地検に書類送検された。 15年ほど前、ドンクでアルバイトをしており、そのときの店長が逮捕された中土現社長だった。 学校が終わってからの短い時間と休日しかシフトに入っていなかったため、…

スーツ姿でコンビニ食をかきこむ男性を気の毒に思う

昼時にコンビニへ行くと、スーツ姿の男性が店先で煙草を吸ったり、ドリンクを飲んだり、車の中で食事をしている姿を見かける。 多くの人にとって、日常的な風景で珍しくもないのだろうけれども、私にとっては違和感を覚える奇異なものである。 高度プロフェ…

労働災害というテーマが眠くなるわけ

先日労働災害防止についての講義を受けました。講師は労働基準監督署長でした。 私は珍しく後ろの方に座っており、昼過ぎという時間帯でもあったせいか、睡魔と闘っていたのですが、さらに後ろのほうでは、高らかないびきと共に安らかな眠りについている方も…

社労士が取り扱う「ブラック企業」byショートコント

月刊社労士3月号に、いつになく面白い記事がありました。 鹿児島県社労士会の、ブラック企業についてショートコントでわかりやすく説明するという試みが紹介されていました。 県会が行っている相談事業の来客者数が減っており、危機感を抱いていたため、何と…

「気づき」の欠如がもたらすハラスメント被害

協会けんぽ富山支部のメルマガ「きときとメール」のコラムで、大阪天保山にある水族館・海遊館であったセクハラ事件の裁判のことが取り上げられていました。 職場の部下女性にセクハラ発言を繰り返した男性管理職2名が 「体に触れるなどの行為が無かったのに…

若くてかわいい「派遣ちゃん」にムカつく正社員女性

日刊ゲンダイに正社員女性と派遣女性の確執についての記事がありました。 派遣女性は「一般職なので、それほど仕事に差はないが、雑用的なものを優先的に回される」「正社員女性と派遣社員女性の間には大きな溝があり、ランチは別々、部会の飲み会に誘われる…

苦手で嫌いで理解できない統計について勉強します

『社会人のためのデータサイエンス入門』というのをgaccoのオンライン講座で学ぶことにした。 統計についての基礎的な知識を学ぶ講座である。 「統計」だの「データサイエンス」だのにはとんと疎く、理解も無理だろう…と思い敬遠していたのだが、1か月ほど前…

三原じゅん子さん、八紘一宇で国会にお笑いネタを提供

三原さん、どこで八紘一宇なんて言葉を見つけてきたんだろ? 「全世界を天皇の下に一つの家のようにする」という意味で、戦前・戦中のスローガンらしく、企業の国際的な租税回避問題を取り上げるなかで飛び出した発言らしいが… 意見を求められた麻生財務大臣…

立派な方々の不寛容な決めつけこそが決断力の正体です

介護の業界紙・シルバー産業新聞に連載中のケアマネ看護師・佐藤文恵さんの今月のコラムタイトルは「モラルと寛容さ」でした。 新年の会合で、政治に関わる仕事をされる立派な方とお話しする機会があった。早速、難病の利用者が今年度、特定疾患受給者証の交…

コメ・ミソ・ショウユすぐ送れの意味わかりますか

先週土曜日、地元が新幹線開通で湧く中、民医連・平和を守る会主催の「日本軍「慰安婦」問題を考える」に行ってきた。 行こう、と言ったのは夫である。へーっ、慰安婦問題に関心あるんだ~と少し感心しつつ揶揄する気持ちもあり、理由を尋ねたところ次のよう…

子育ても「結果」がすべてなのか?

ホームレスの方が販売している『ビッグイシュー』という雑誌に、自閉症の作家・東田直樹さんと精神科医・山登敬之(やまとひろゆき)さんによる往復書簡が掲載されています。往復書簡といっても、東田さんは自閉症なので、共通のテーマについて、2人がそれ…

ハローワークの限界

ハローワークがブラック企業の求人を受け付けない。 大きな一歩だと思います。 1月の雇用対策基本問題部会の後、メディアでは大きく取り上げられていました。 しかし、働く人は期待をし過ぎず、自分にできることをしないといけません。 法政大学教授でブラッ…

息子の育て方が間違っているからオレオレ詐欺がなくならないんです!!

「オレやけど」 きた!!これがオレオレ詐欺か!いや、でもうちには息子はいないはず… 「オレって誰ですか!!??」 「○○やけど」 甥っ子からの電話でした。 息子を装い、せわしなく窮状を訴え、高齢者から大金を巧みにだまし取る詐欺はそのやり口も多様化…

介護現場にみる卑屈と傲慢

介護界の異端児・三好春樹が「卑屈と傲慢」について書いている。 かつて、奉仕の心を強調する福祉関係者の大半に傲慢さを感じたものだが、その人たちは介護保険制度になると、ご利用者様などと呼んで卑屈の側に転じている。 卑屈にもならず、傲慢にもならず…

世間に負けたマクドナルドのサラ社長

『法学教室』2月号の特集が「法律の性格から読みとく労働法」だったので、久しぶりに購入して特集から読み始めたのだが、すぐに挫折してしまった… だーっと飛ばして、「法の世界へのバイパスルート~社会科学からみる法制度」へいくと、社会と世間についての…

冤罪の「真犯人」とは誰なのか?氷見国賠訴訟の柳原さんが問うこと

強姦事件で無罪が確定し、国や県に国家賠償請求をしていた柳原さんの訴訟に対し、昨日富山地裁から判決が出ました。 県には約2000万円の支払いを命じていますが、国への請求は棄却されました。 タクシー運転手だった柳原さんは、2002年に強姦と強姦未遂で逮…

これが朝日新聞の教えるメディアリテラシーです

gaccoのオンライン講座『メディリテラシー~情報の収集と発信』の最終レポートを提出し講座を修了しました。 「メディアリテラシー」という言葉自体死語ではないかと思っていただけに、この講座に寄せる期待は大きかったです。また、講師が朝日新聞社の社員…

ここおいて 寝たきりの人 ものですか

* こんにちは どなたさんです むすめです * 「帰りたい」家に着いても「帰りたい」 * その話 5回目聞くが 盛り上がる * 本当は 口を出したい 先輩に * アルツだろ 人を見ずして 眠剤を * 流す前 立派なウンコで 躊躇する 介護の月刊誌『ブリコラージュ…

『知日』が売れている中国はゲスでバカヤローな終わっている国なのか?

日本のポップカルチャーを紹介する月刊誌『知日』が、中国で売れ行き好調らしい。編集長のス・ジンさんが月刊誌「潮」で創刊理由について語っている。 『知日』は一般的な中国の雑誌に比べて高価であるにもかかわらず、若者たちを中心に毎号好調とのことだ。…

映画「ANNIE/アニー」から里親制度のことを考えてみた

公開中の映画「ANNIE/アニー」現代版は、里親宅で他の里子数人と暮らす10歳の女の子アニーが、ケータイ会社社長のニューヨーク市長選に利用される話となっています。 原作は新聞連載漫画の「小さな孤児アニー」で、1977年にブロードウェイミュージカルとして…

「過労死促進法案」ステキな名前でよみがえる

過労死促進法案として批判されていた法案が「高度プロフェッショナル制度」というステキな?名前に変わってよみがえった。大企業の好調や東京五輪、北陸新幹線開通などの明るい雰囲気のもと、どうもちゃんちゃかちゃんと成立してしまいそうな雰囲気である。 …

発達障害のワークショップで発見した意外な事実

先日、発達障害児を持つ親の会主催の講演会・ワークショップに行ってきました。 「なにか自分にできる支援はないか」「発達障害や不登校、精神障害について学ぼう」という動機をもっての参加でした。 講師で(NPO)PONTEとやま代表の水野さんの話や、質問・…

これで大丈夫だろうという過信が、間違いないだろうという慢心となり、やがて…

いっしょうけんめいにやっているつもりだった。 ちゃんと本を読んでわかっているつもりだった。 何度も確認作業をしたつもりだった。 でも、やっぱりちゃんとわかってなかった。 ある小学校教員の方が、最初の赴任校では周りに守られ、自分は教育者としてや…