2020-01-01から1年間の記事一覧

やっぱし、賞与・退職金はよし、扶養手当はダメってな話じゃないぞ。

21日10時からの「同一労働同一賃金の最高裁5判決を水町教授が読み解く緊急セミナー(リアル・Web)―適正な人事・労務管理のために」をZoomにてライブ視聴しました。 リアル会場にも視聴者がいたため、司会者も水町先生もマスクしていて、やや聞き取りにくいと…

非正規だから賞与や退職金を払わなくて良くて、扶養手当は払わないかんって話か?

非正規だから賞与や退職金を払わなくて良くて、扶養手当は払わないかんて単純な話じゃないから、夜なべして書いたという、企業側弁護士の倉重公太郎さんの裁判解説をまるまる載せます。 非正規雇用のボーナス・退職金に関する最高裁判決をどう読むか これら…

どーでもいい祝日を増やさないで有給休暇の計画付与を義務化しないと

地元広報誌には国際交流員のコラムが毎回乗っていますが、多くの方が1年未満という短い期間ながら、なかなか興味深いニッポンの不思議を指摘しています。 アメリカユタ州出身のジョナサンさん(男性、たぶん20代)は、 日本では、「日本には四季がある」とい…

外国人労働者にてこずっていませんか?

外国人労働者は法の適用とは関係なく日本の労働力としてなくてはならない存在となっています。 コロナ前の数年間は、特に介護事業所は「外国人、外国人」と大騒ぎでした。 事業主が外国にまで出向き、多くの外国人を日本に呼び寄せました。 そして、てこずっ…

いい企業(優良企業)と悪い企業(幻滅企業?)があるわけじゃない

いい企業、悪い企業 ブラック企業、ホワイト企業 できるビジネスマン、できないビジネスマン 頭のいい人、悪い人 成功する人、しない人 売れる企業、売れない企業 いい人、悪い人 こういう単純な分け方はわかりやすい。 見える化と親和性が高い。 単純という…

従業員を雇用の調整弁としかみない社長をどう諫めますか?

介護事業所は常に人手不足です。 しかし、コロナ感染による緊急事態宣言が明け、生活が一変した今、入所施設には、職を失った人たちが殺到しています。 介護の仕事は各家庭に訪問して介護を行う訪問ヘルパー以外は無資格でできます。 通所介護事業所などにい…

労災とか安全衛生ってのはほんと華がなくて不人気

今日の夜10時からクロースアップ現代で労災事故やるから見なきゃ。 過労死や過労自死が多くなり、それ以外のケガとかにはなんか日が当たらない感じ。 実際の現場では、どうしてそんなことに?というような事故・ケガが起きているのに、社労士としての取り…

基礎が身についてないのはパートさんも社労士もいっしょだよ

うちの子、基礎問題はできるんだけど、応用問題がだめなのよ~と言うお母さんが多いが、実際に簡単な問題をやらせてみると、応用以前に基礎が全然できていないことがほとんど。 これは、とあるプロ家庭教師の方のサイトに書かれていたことです。 (大学生と…

成年後見は気の重い仕事です。将来の自分の姿と重なってしまうのです。

他人様のうちって、どこに何があるかほんとわからない。 成年後見人になってから2年経つある方のお宅に掃除に行き、げた箱の中に思いがけない日用品のストックをみつけてびっくりしました。 他にも、こんなところにこんなものが!!というものも。 まだ70…

天は自ら助くる者を助く、です。試験勉強で過労死はしませんよ。

天は自ら助くる者を助く。 直前の模擬試験で箸にも棒にも掛からぬ点数を取ってすっかり凹んでいた私を励ましてくれた言葉です。 たしかIDEの井出先生であったと思います。 法改正講義1回と模擬試験しか受けていませんが、どこかにその言葉が書かれていまし…

労働安全衛生法にも愛着を!ハラスメントもほんとはここの範疇よ。

私は労働安全衛生法が苦手でした。 過去形でいうと、まるで今は得意みたいですがそうではありません。 今も苦手ですが、試験科目としては取り組みにくいものの筆頭ではないかと思うのです。 安全管理体制がややこしいのと、特定機械という自分にはちっとも馴…

混合診療なんて言葉さえろくに知らなかった。だって関係ないもん。

法学部のレポートで混合診療のことを書かなきゃならない。 一応社労士やってんだし、社会保障法ぐらいは取っておかなきゃ…ぐらいの気持ちだった。 4つのレポートのうち、2つは年金と労災。 書けそうだ。 でもあとの2つは混合診療と生活保護がテーマ。 生…

半人前のパートタイムジョブになんで同一賃金を支払わなきゃならない?

パート(part)にはいくつかの意味がありますが、労働関係において、「パート」といえば、パートタイムのことです。 これは、パートの1番目の意味である、全体に対しての「部分」です。 パートタイムの反対はフルタイム、パートタイムは全就労時間の一部で…

根本的にわからないときは、語源をたどるといいです。

社労士になったころ、「債権」という言葉がでてくると困りました。 戸惑いました。 よくわからないからです。 ちょっとした本には必ず「債権」が出てきました。 契約によって生じる、お金をもらう権利とか、労務を受け取る権利とか、仕事にひきつけてなんと…

自分を失い、自己嫌悪に陥った時にはファンタジーをどうぞ。

勉強に行き詰ると家族や友人、職場の人たちなど、周りにいる親しい人に対して八つ当たりのような態度をとってしまうことがある。親しさゆえの遠慮のなさであるのだが、後でひどく後悔する。 人間に疲れた時は動物や植物が心を癒してくれる。 自分自身に嫌気…

試験勉強に行き詰まって疲れている人は、その分野の発展経緯などに触れてみては?

社労士試験の勉強は今が正念場でしょうか。 なのに、やる気が起きない…なんてことはありがち。 だって、5月病の時期だし、なんといっても今年はコロナ感染の影響が大きい。 いちばんやらなきゃいけないときなのに、やる気がでないとか、やってるのに結果が…

「プライド」と「こだわり」

プライドと聞くと、プライドばかりが高くて実力はないとか、プライドが邪魔をするとか、プライドを捨てるとか、悪いイメージを思い浮かべる。自尊心、誇りといったよい意味はあまりイメージできない。 一方、こだわりという言葉はよい意味で使うことが多い。…

いやなお客様は自分が呼び寄せている

質(たち)の悪いお客様に当たって、「ついてないな~」などと思うことがなかっただろうか。 私はそんなことばかりだった。 同僚や上司、部下に恵まれてないなぁ、自分では選べないからなぁなどと思っていた。いっぱしの不満を並べていた。 採用支援などと言…

働き方改革の功労賞は新型コロナウィルスが受賞するかもしれない

コロナ騒動はようやく少しばかり終息が見えてきた。 3密を避けろとやかましく言われてきたが、この3密、国によってその中身は異なるようだ。 医療崩壊を起こしたイタリアは広い場所でも密接して口角泡を飛ばして議論したり、恋人同士がアモーレアモーレと…

亭主元気で何も知らぬがよい、隣接業界のことは業界の者に任せとけ

昨年の6月いっぱいで勤務していた社会保険労務士法人をやめた。 成年後見の仕事と請負仕事を少ししているだけで、ほとんど家にいる状態が続いていた。 法学部の通信教育のためのスクーリングもなかなか行けず、年2回ほどである。 もっぱら家でテキストを読…

ワーキングマザーとイクメンへの違和感

アメブロでワーキングマザーを検索すると1000件近くのブログがでてくる。 イクメンも1000以上。 自分自身、アメブロで「ワーキングマザー」と題したブログを書いているが違和感は大きい。 イクメンも同様である。 ワーキングマザーは、いろんな人のブログを…

こんな対応してるの、まさか社労士やないと思うけど…

コロナ関連助成金に関しての相談等に応じる依頼が各県会に来ていると思います。 コロナに限らず、社会保険労務士が労働・社会保険関係の行政協力をしていることは多いです。 こんなブログを見つけました。 学校等休業助成金・支援金、雇用調整助成金を申請す…

パワハラ防止が事業主の義務に!って言ったって、これでは…

県会から届いた機関誌が、ハラスメント防止対策が強化されます!パワーハラスメント防止措置が事業主の義務になります!(*大企業は2020年6月1日から:来月からですね、中小企業は2年後の2022年4月1日から)と大々的に扱っており、こんな行為はあかん、これ…

自分が正しいのになぜ相手も正しいのか

久しぶりに矢部正秋さんの『プロ弁護士の思考術』を読み返してみた。 どのページを開いても読むべき箇所がある。 どのページにも線が引かれている。 仕事に行き詰ったとき、人間関係で厭世的な気分のときに読み返せばいいのだが、そういう時は余裕がなく、全…

黒い巨塔は酷評ながら面白い。他人の悪口はなんだかんだいって面白い。

元裁判官瀬木比呂志さんの小説『黒い巨塔』とっても面白かったです。 カスタマーレビューは酷評でしたが、私は人物描写がとりわけ気に入りました。 普通小説には、フィクションであるという断りが書かれていて、この本もそうだけどなんか書きっぷりがしつこ…

お茶くみって平和な議論や。出先で出された飲食物は屁理屈こねて辞退するのが賢明や。

社労士 國府田千秋(こうだちあき) さんのブログ記事「今どきのお茶くみ事情」が大変興味深かった。 女性活躍関係の説明会で、職階も年齢も関係なし、お茶くみは女性がするもの。そんな時代が確かにありました。自身の経験を交えてそう言ったところ、参加者…

生産性とか効率とかは横に置いといて役にも立たぬ娯楽小説でも読もうよ

森博嗣さんは1日に45分しか仕事をしないのに速筆でばりばり本を出しているらしい。 なので「仕事術」みたいな本の依頼がよく来るらしい。 以前森さんの書いた生産性に関する本を読んだことがあり、この人に仕事術の本は無理だろうと思ったが、出版社の人はな…

コンビニ経営者の労働者性と介護ヘルパーの国賠訴訟のゆくえは

自分的に気になる裁判2つ。 ひとつは、コンビニ経営者を労働者と認め、コンビニ本部にユニオンとの団体交渉に応じるよう命じた地方労働委員会の判断を覆した中央労働委員会の命令を取り消す訴訟、もひとつは介護ヘルパーが保険者である国に対して、移動時間…

働き方改革っていうても決めるのは当事者。仕事ドタキャンされたらどうする?

大阪での仕事が前日になってキャンセルとなった。 ホッとした。 家を空けることが多く、多少後ろめたい気持ちもあったし、子どもの体調があまりよくなかったこともある。 しかし、たまたまだんなが休みであり、ベビーシッターなど予約しておらず、仕事のドタ…

成年後見制度の落とし穴(家族にとって)

若年性認知症のご主人を10年以上介護してきた奥さんのルポがある月刊誌にのっていた。 これまで何が一番大変だったかの問いに対して、奥さんは、成年後見制度と即答だった。 銀行から勧められて申請したが、身上監護だけしか認められず財産管理は第三者の司…